しかも、彼らは大人1人当たり300ユーロ、子供は100ユーロをもらって、本国ルーマニアに帰るというのだ。 これは、7月にROMを含む人たちによる、商店や警察の襲撃が続いたことを踏まえて、今後の犯罪を防止し、フランス国民の安全を守るという目的でとられた政府の措置の1つ。 また、彼らがバラックなどを作って居住する、国内に300カ所あるというキャンプをなくすことも同時に行われつつあるという。 ROM、日本語でいうとロマ人という人々は確かに、フランスではあまり良いイメージでとらえられていない。道路に座り込んだり、異様に曲げた足を引きずりながら物乞いをしていたり、メトロの乗客を狙ったスリなどにロマ人を見かけることは少なくない。 パリのいくつかのメトロのホームでは、「スリ被害が頻発しております。お手持ちのハンドバッグにはくれぐれもお気をつけください」という日本語のアナウンスが流れるほどだ。 1日の稼ぎ