ヤクルトスワローズが14年ぶりのリーグ優勝を決めた昨年10月2日の阪神戦で、3塁側の外野スタンドの一角がぽっかり空いたことは既報のとおり。ところが、このゲームの観客動員数は3万3986名。収容人数3万4092名の99.6%に当たる。ぽっかり空いた一角の座席数はおよそ2800席。このうち2割が埋まっていたとしても、2200席程度は空いていたはずだ。 3日前の9月29日に神宮球場で行われた広島・ヤクルト戦は、球場全体が文字どおり超満員の様相を呈していたが、公表された観客動員数は阪神戦より少ない3万3522人。なぜ阪神戦と広島戦の観客動員数は、実際に目で見た感覚と逆の結果になったのか。 常々ささやかれているとおり、観客動員数の水増しが横行している証かというと、そうではない。いくつかの条件が重なると起きる現象が、10月2日の神宮球場で起きてしまったのだ。 有料販売枚数に無料配布分の実来場者数をプラ