「初めてのRuby」は、他のプログラミング言語の経験があるプログラマ向けのRuby入門書である。プログラミングの入門書ではない。この明確なターゲット読者の設定がこの本の特長であり成功の要因である。 すくなくともわたしにとって、他言語(C言語)でのプログラミング経験があるものにとって、これほどまでにコンパクトかつ明解にRubyの真髄を語っている本書ほど、ありがたいものはない。 わたしはかねてからプログラミング言語の文法書は50ページ以内であるべきだと思っている。プログラミング言語の構文はシンプルであればあるほどいい。道具はシンプルな方が応用が効く。 それはともかく、プログラミング経験者にとって、第二、第三のプログラミング言語を学習するということは、計算機の入門、例えば計算機はどう動くかとか、メインメモリ、CPU、外部記憶の機能はどうだという事を学んだり、プログラミングの入門、アルゴリズムとか
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