「もしクリス・マソエやケイシー・ラウララといった選手が7人制ラグビーでサモアのために戦うことを選んで、その後で同じジャージで15人制のワールドカップに出るのであれば、彼らは正式にその資格を持つことになる」。女子ラグビーワールドカップの開催に合わせてパリを訪れていた国際ラグビーボードの会長であるブレット・ゴスパーが、数週間前から話題となっていた代表選出条件の変更に関してそう明言した。 マソエもラウララもサモア生まれの元オールブラック。最後に黒衣のジャージをまとってからもう何年も経つが、2人ともいまだにヨーロッパのトップクラブでレギュラーを張るバリバリの現役プレーヤー。今回のルール変更は、一度ある国(実際には「協会」という言葉を使った方が正しい)のフル代表でプレーした選手は、二度と別の国の代表としてプレーすることはできないとした現行のルールを緩和するものとなる。 条件は当該国のパスポートを有し