佐藤 達夫 2011年9月17日 土曜日 キーワード:栄養 食文化 ●食塩摂取量の理想は「一日3g(?)」 前回、「血圧は低ければ低いほどいいというわけではなく、ほどほどがいい」と書いた。意外に思われるかもしれないが、血圧だけのことを考えると、低いよりも高いほうがいい。 血圧が低いと肝心の体組織(たとえば脳など)に血液が運ばれず、すぐに“命に関わる”ことになる。逆に血圧が高くても、それだけで“命に関わる”ようなことは起こりにくい。長期間にわたって高血圧が続くと、血管に動脈硬化を生じ、その結果、血管が破れたり詰まったりして“命に関わる”ことになるのだ。メタボリックシンドロームの構成条件に血圧が入っているのは、「血圧が高い状態を長期間にわたって続けてはいけません」という意味だと理解すべきだ。 血圧を上げる要因としては遺伝要因と環境要因の2つがある。遺伝要因のほうは自分ではどうにもならないので、
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