警察庁、運営会社の対策など初の実態調査 オンラインゲームでのやりとりをきっかけに、子どもが性犯罪に巻き込まれる被害が相次いでいる。特に小学生の被害が増えており、警察庁はゲームの仕組みや運営会社の安全対策について初めての実態調査を行い、被害防止につなげていく考えだ。(村上喬亮) 【表】一目でわかる…わいせつ目的を隠して接近する「グルーミング」の典型例 本人確認なしを悪用 「顔から下の裸を見せてほしい」。大阪府警に2月、性的映像送信要求などの疑いで逮捕された埼玉県の少年(17)は、スマートフォンのオンラインゲームで知り合った大阪府内の小学生の女児にこう持ちかけた。 ゲームには「ボイスチャット」という通話機能で、利用者同士のアバター(分身)が近づくと会話できる仕組みがあった。少年は女性になりすまして女児と親しくなり、互いの顔写真を交換。その後、「顔写真をネット上にさらす」と脅して、わいせつ画像を