TICAD=アフリカ開発会議が行われるケニアには、地元で取れる豊かな果物を活用して、農家の人たちの生活水準を向上させる事業を立ち上げた日本人の女性がいます。 果物という豊かな資源に恵まれながらも有効に活用できず、なかなか貧困から抜け出すことができなかったケニアの農家を支援しようと立ち上がったのが、青年海外協力隊の一員としてケニアで活動した経験を持つ山本歩さん(36)です。おととし、首都ナイロビ近郊に地元の果物を使ってドライフルーツを加工する会社を設立しました。 山本さんは、農家から通常の2割ほど高い価格で果物を買い取り、自己資金で整備した工場でドライフルーツに加工するビジネスを始めました。 かつては有効に活用できていなかった地元の果物を使い、付加価値のあるドライフルーツに加工して販売することで、農家への支援にもなる新しいビジネスを立ち上げたのです。 当初は衛生や品質の管理への意識が低かった