陸上自衛隊の輸送機オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備に向けた動きが急展開した。地元漁協の反発がある中で、佐賀県が受け入れに合意。防衛省は南西諸島の防衛力強化を急ぐが、住民の不安や懸念はくすぶったままだ。 「結論ありきではなく、様々な意見を聞き、プロセスを大切に向き合ってきた」 24日、陸自オスプレイの佐賀空港への配備受け入れを発表した山口祥義(よしのり)知事は、調整を重ねた上での判断だったことを強調した。小野寺五典防衛相との会談で「私として、これからしっかり考えていきたいと思うので、時間をいただきたい」と述べてから、わずか3時間後のことだった。 地元漁協にとっても「寝耳に水」の話。オスプレイ配備の漁への影響を調べていた九州防衛局が21日、調査日数が短かったことなどから「影響の有無は断定できない」と説明したのに反発し、追加調査を求めている中での表明だった。 山口知事は昨年5月に「国防には基本