「質屋」という存在がある。 時計や宝石などの宝飾品などを預けて、現金を借りるシステムのお店である。 一定の質入れ期間が過ぎて借りたお金を返さないと、預けた品は帰ってこない。いわゆる「質流れ」である。 ・・・とまぁ、ここまで普通に「質」を「しち」と読んでいたこと思うが、所用で名古屋を訪れたとき、駅貼りの広告にふと目が留った。 ん? ・・・ひ ち や ? ここだけかと思ったら 社内広告も ひちやだ。 これも ひち 街の質屋も 名古屋の質屋はとことん「ひちや」なのだ。 ここの店主に理由を訊いてみたが、「さあ?ここらじゃ昔からみんな『ひちや』って呼んでるからなぁ。方言じゃないの?だって、大阪ではモノを捨てることを『ほかす』っていうでしょ?それと同じ」とのこと。 説得力があるようなないような、会話はひとまずそこで途絶えた。でもなんだか心に引っかかる。 せっかくだから他の地方の質屋もまわって「こちらは