「JAの生産資材は高い」といわれることが多い。本当にそうなのだろうか。本紙では独自に全国のホームセンターなどの農薬価格と該当地域のJAの農薬価格を調査しその実態を明らかにするとともに、JAグループが長年にわたって取り組んできている生産資材コスト低減の内容を検証し、生産資材コストの実態に迫ってみた。 ◆JAの方が安い農薬が多い 九州では7割以上 「JAの生産資材は高いから、日本の食品が高くなっている」というような主旨の発言をよく聞く。また、JAのトップ層からは「全農の価格が高いから、JAの生産資材の価格が商系に負けている」という意見を聞くこともある。本当にそうなのだろうか。 本紙は独自に全国のホームセンターやディスカウント店94店で主要な農薬50品目の価格を調査し、合わせて各店の所在地域のJAの価格との比較を行った(調査合計1226点)。 その結果、図2のように「商系の方が安かった」のは全体