【ココ(米フロリダ州)=勝田敏彦】オバマ米大統領は14日、週末恒例のラジオ・インターネット演説で、厚生長官と農務長官を議長とする「食品安全作業部会」を新設し、各部局が連携して食の安全の確保に向けた取り組みを強化する考えを示した。 米国ではここ2、3年、サルモネラ菌に汚染されたピーマンやピーナツバターなどの問題が次々と浮上。死者が10人近く出た汚染ピーナツバターによる食中毒では、予算や人員不足による食品医薬品局(FDA)の検査体制の弱さが指摘されてきた。 大統領は演説で「このような状態は容認できるものではない」としてFDAの強化を約束。「食の安全を、単に大統領としてだけではなく、親の一人としても真剣に考えている。7歳の娘のサーシャも、ピーナツバターをはさんだサンドイッチを週に3回は食べていた」と述べた。