「おまたせ今季初スタメン 石川2安打」。プロ野球・横浜ベイスターズの試合開始前、球場近くに手作りの新聞「スポーツ神奈川」が登場する。ベイスターズの大ファンで横浜市の派遣社員、革パンさん(29)=仮名=が「選手の活躍を伝える場を」と製作している。縦1・5メートル、横1メートルの模造紙に、色とりどりのペンで選手の活躍を伝える。 革パンさんは昨季、オープン戦も含め、ベイスターズの試合をすべて球場で観戦したという。成績が振るわず、本物のスポーツ紙の一面を飾る機会がほとんどないのを寂しく思い、自分で作ることを思い立った。 朝、前日の試合を思い返しながら、1~2時間かけて製作する。試合展開や選手の好不調を盛り込み、イラストも文章もすべて手書きだ。これまで作ったのは150枚以上。絵や文章も、次第に上達してきた。 試合前、球場の開門時間に合わせ入り口に立ち、前日と前々日の試合結果が載った「新聞」を手に観客