インフルエンザ感染を防ぐための手洗いで、手荒れになる人が増えている。オフィスの入口、トイレなど至る所にアルコールなど殺菌消毒液が置かれ、手指を殺菌消毒する頻度が高まっているからだ。 横浜市の野村皮膚科医院・野村有子院長によると、通常、手荒れだけで受診する患者はいないそうだが、今年は、「9月以降、手荒れだけで受診する人が出てきて、その人数は2ケタになった」という。要因は手洗いが過剰になったこと。防ぐには手荒れを防ぐポイントを理解する必要がある。 そもそも、感染予防のため手洗いする理由はどういうものなのか。東京都健康安全センター疫学情報室によると、「咳をする人は無意識に手の先(指先)を口に当てていることが多い。感染者がウイルスのついた手で触ったドアノブやつり革を通じて、他人に感染させてしまうことがある。ウイルスの付いた手で自分の口や鼻、目などの粘膜を触ってしまうと感染する。飛沫感染だけではなく