子どもは叱っても反省しない 「タカシ、遅いな。もう7時になるぞ。6時までに帰ってこいと伝えてあるのか?」。お父さんが尋ねます。 「晩ご飯は6時と言いましたよ。それでもタカシはいつも遅れるの。どうせサッカーか何かでしょ。そろそろ泥だらけで戻ってくる頃ね」。お母さんがそう言った瞬間です。 「ただいまー! 腹へったー!」。タカシが帰ってきました。 「もう、お兄ちゃん、遅いわよ! みんなご飯食べずに待ってるんだから」。妹も怒っています。 「ほんとに、あんたって子は、いつも約束を破って。1時間も待たされる身になってみなさいよ! 炊き立てのご飯が、すっかり冷めちゃったじゃないの!」。お母さんはガミガミと叱り続けます。しかし、タカシは全く気に留める様子がありません。 「はいはい、わかりました。で、今日のご飯は何? お腹すいたよ!」 「もう! あんたはお母さんの話聞いてるの!」 「はいはい、聞いてますよー
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