「誰かに追いかけられて必死に逃げる」という悪夢や、「空を自由に飛び回る」という現実では起こり得ない夢、「未来を予想する」夢など、さまざまな種類がある夢。 それらには一体どんな意味があるのでしょうか。 東洋大学社会学部社会心理学科教授の松田英子先生は、さまざまな年代や職業の研究協力者から夢の内容や想い出す頻度について、心理検査や聞き取り調査を行い、統計学視点から「夢想起」に関する研究を行っています。 私たちはなぜ夢を見るのか? 夢にはどんな意味や役割があるのか? 良い夢を見る方法はあるのか? まだまだ解明されていないことが多い夢について、松田先生にうかがいました。 (東洋大学「LINK UP TOYO」より転載) 夢は「ドキュメンタリー映画」? ──さっそくですが、夢とは一体何なのでしょうか? 「睡眠中の脳は、その人が今まで見聞きした情報を、整理しています。 脳の中にはライブラリーがあって、