はじめに 平文(本稿では可読性のあるデータの意で使用します)を暗号にすることを「暗号化」といいます。この暗号を平文に戻すこと意図して「復号化」と書かれているケースがかなり見受けられます。 今回は、これが誤りである、ということを解説したいと思います。 2つの状態 この話で登場する状態は「平文」と「暗号」の2つだけです。 「平文」を「暗号」にする 「平文」を「暗号」に変化させるのは、文字通り変化ですから「暗号化」です。非常にシンプルな話です。 「暗号」を「平文」にする 続いて「暗号」を「平文」に戻す際の言葉はなんでしょうか? タイトルからもわかるように、「復号化」ではありません。では、なぜ違うのでしょうか? 図を見るとわかりますが、「暗号」を「平文」に変化させるのは、「平文」を「暗号」に変化させる「暗号化」とは違い、変化する先は「平文」です。ですから、「復号化」ではないのです。変化先は「復号」