27日に打ち上げが予定されている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型ロケット「イプシロン」1号機が20日、そのベールを初めて脱いだ。鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、打ち上げリハーサルが行われ、報道陣に公開された。日本の新型ロケットは、2001年の「H2A」以来、12年ぶり。人工知能を備え、打ち上げ前の点検を自ら自動で行うほか、管制の人員も大幅に削減。開発費も既存技術の応用などで削り込み、徹底した低コスト化を図った。“安上がり”で機動的な打ち上げを実現し、世界的に受注競争が激化する衛星打ち上げビジネスでの勝ち残りを目指す。(SANKEI EXPRESS)自動点検、数人で管制 ロケット発射場から約3キロ離れた展望台から報道陣が見守る中、高さ47メートルの整備塔の扉が開くと、真っ白な機体に赤く「EPSILON」の文字が描かれた1号機が姿を現した。発射台に載せられた状態で、約15分かけて