たまに「職能給」と「職務給」の違いについて聞かれるので、簡単にまとめておきたい。 職能給については、特に説明の必要はないだろう。日本企業の99%はこれで、能力に応じて賃金が上がっていく「属人給」の一種だ。 本来なら能力によって差をつけるものなので実力型になりそうなものだが、日本においては勤続年数をベースにする慣習がある。「長く勤めるほど経験も積んで優秀だろう」という素朴な思想が元になっていて、そういう意味では儒教的と言えるかもしれない。言うまでもないことだが、現在の年功序列制度を形成しているのが、この職能給である。 一方の職務給とは、担当する業務内容で処遇を決める方法で、人ではなく「仕事に値札がつく」と考えればいい。単純に能力ベースなので、勤続年数やバックボーンはほとんど関係ない。 「具体的にイメージできないよ」という人もいるかもしれないが、実際には誰でも毎日目にしていると思われる。という
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