代々木公園で採取された蚊からデング熱のウイルスが検出されたことについて、蚊の生態に詳しい国立感染症研究所昆虫医科学部の沢辺京子部長は「東南アジアなどのデング熱の流行地でも、ウイルスを持つ蚊は1000匹捕まえて数匹いるかどうかで、見つけるのがかなり難しい。それが今回のような捕獲方法で見つかったということは、ウイルスを持つ蚊がいまも公園内に相当数いるとみるべきだ」と話しています。 その上で「ウイルスを持つ蚊が卵を産み、次の世代にウイルスが引き継がれることは通常ほとんどないが、ウイルスをもつ蚊が多くなればその危険性も高まる。公園内のどの場所に蚊や幼虫が多いのかきちんと調べた上で、殺虫剤を効果的に散布して駆除を行う必要がある」と話しています。