「この菌はおもしろそうだ」 米製薬会社と共同研究 アフリカ・中南米で効果 ノーベル医学生理学賞に、北里大学特別栄誉教授の大村智博士が選ばれました。大村さんは熱帯病のワクチン「エバーメクチン」を発見。分子構造の一部を変えて効果を高めた「イベルメクチン」も開発し、家畜用の抗寄生虫薬として発売されました。山梨県韮崎市出身。定時制高校の教師から研究者に転じた異色の経歴です。年間3千もの菌を調べ、1974年、静岡県伊東市のゴルフ場の土から見つけ出しました。特許などで得たお金で、地元に美術館も寄贈しています。 「この菌はおもしろそうだ」 大村さんは、アフリカや中南米で広がる「顧みられない熱帯病」の制圧に貢献した化学者です。その発見は、40年ほど前にさかのぼります。大村さんのチームが伊豆半島で見つけた放線菌(細菌の仲間)が特効薬の元になっています。 「この菌はおもしろそうだ」 試験管に入った菌の培養液が
![ノーベル医学生理学賞に大村智さん 元定時制高校の教師、異色の経歴](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d1357d8690dd0916503354ccf4877d128d05f09d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs3-ap-northeast-1.amazonaws.com%2Fstorage.withnews.jp%2F2015%2F10%2F05%2F7%2F59%2F75966232-l.jpeg)