>>英語版はこちら(English) 消費税が10%に上がりましたが、それまでの間、軽減税率や還元ポイント導入の議論が盛んに行われました。しかし、財政学の観点からいえば、軽減税率は非常に非効率な制度です。なぜ、軽減税率の議論が盛んだったのか、それは、税本来の議論が尽くされず、その意義が見失われているからです。 税金の制度を決めるのは民主主義 国の税金の課税制度や使い途は、国会で審議されて決められることは、誰もが知っています。ところが、税金は強制的に徴収されるだけで、自分とは関係のないところに使われていると、私たちは思いがちです。 それは、日本では、「財政民主主義」がきちんと機能していないからかもしれません。 一般に、「量入制出」という言葉があります。「入るを量りて、出づるを制す」という意味で、例えば、毎月入る給料を考えて、その範囲内で支出しよう、ということです。 しかし、財政では、「量出制
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