なるほど、最盛期に比べると連載雑誌数は少ないが、それでも相変わらず掲載雑誌数は尋常ではない。 ただし、話題性に富む作品は少ない。『少年サンデー』で『ダスト18』がヘタれ、『サンダーマスク』と『ミクロイドS』というテレビ・タイアップ作戦が失敗し、『少年ジャンプ』での『ライオンブックス』連作が迷走し、手塚に昔日の勢いがないのは明らかだ。『奇子』や『鳥人大系』はどちらかというとマニア向けの作品だ。 結論:連載の量は変わらないが人気作が減っていた。 (2)『死に水』を取るつもり、と言ったのは誰か? この刺激的な言葉は誰が発したのだろうか?しっかりした発言の記録が残っているものを探してみよう。 まず、当時の『ブラック・ジャック』担当であった岡本三司氏の言葉である。(Suntory Saturday Waiting Bar 2003年9月20日放送) 当時、「少年チャンピオン」の編集長で壁