「予定より早く作業を終わらせても、最初のステップはそれを報告しないからです。現状の仕組みでは、作業を早く終わらせても何もご褒美はもらえないんです。いやそれどころか、ペナルティーが課されます。」 「なぜ、プロジェクトは予定通りに進まないのか?」。「予定通り進まないのがプロジェクトだ」と言う人もおられるでしょう(^^;)。最近読んだ「クリティカルチェーン - なぜ、プロジェクトは予定通りに進まないのか?」という書籍は、そんな「プロジェクトマネジメント」における常識に挑戦する書籍です。この手の本では、久々に共感するところの多かった影響を受けた書籍なので、紹介したいと思います。 この本、著者はTOC(制約条件の理論)の提唱者で、そのTOCを小説仕立てで解説した「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」がベストセラーになったエリヤフ・ゴールドラット氏です。「ザ・ゴール」は邦訳もベストセラーになった