日銀は4月30日に金融政策決定会合を行います。現在、市場では日銀が追加緩和に踏み切るかどうか注目が集まっていますが、今回の会合で追加緩和はあるのでしょうか? 前回の会合で、日銀は現状の金融緩和政策の維持を決定しました。黒田総裁は記者会見で物価の上昇にかなりの自信を示す発言を行っています。前回の会合からあまり時間も経過していませんから、今回も追加緩和は発表されないとの見方が大半を占めています。 ただ黒田総裁が自信を示した物価ですが、足元は非常に微妙な状況です。前年比では着実に物価は上がっていますが、その主な要因は円安による輸入物価の上昇です。円安が一段落していることから、物価上昇のペースも鈍化しつつあります。 総務省は4月25日、東京都区部の4月の消費者物価指数を発表しました。消費増税後初の物価統計であることから多くの関係者が注目していましたが、価格変動の大きい生鮮食料品を除いた指数の上昇は