個人と個人をつなぐことで新しい価値を創造する、いわゆるマッチングサービスを集めて解説した本です。 本書にもあるように、物々交換や作業を手伝う代わりに他のことを手伝ってもらう労働力の交換は、貨幣が広まる前には世界中で行われていたことでした。しかし、物やサービスの価値を貨幣というバーチャルなポイントで仲介できるようになってから、多くの人は企業からポイントを入手してそのポイントを別の企業に支払うことで必要な物やサービスを調達するようになってしまいました。 本書の前半で語られる、GMやクレジットカードのビジネスが狙ったところやどうやってそれを当たり前のものとして広めてきたかというところは、後半でのシェア=共有が相対する旧弊として説明されているのですが、それ自身が興味深い話でもありました。次々と新しいモデルを手に入れたくなるという購買意欲や、お金を借りてでも物やサービスを買いたいという気持ちは、最初