バネが伸び縮みするアニメーションは、「単振動」と呼ばれて三角関数で表すのが定石です。けれど、バネの端をもって振り回すような動きは、加速度にもとづく式で扱うのが便利です。この式は「オイラー法」という数学の考え方から導かれます。 01 三角関数を使ったバネの動き バネの伸び縮みをアニメーションで見せたいときは、三角関数のsinまたはcosを使うのが定石です。sinとcosは半径1の「単位円」で定義されます。単位円の円周上の点Pと原点O(0, 0)を結ぶ線分がx軸の正方向となす角度をθとすると、点Pの座標は(cosθ, sinθ)と定められています(図001)。 図001■単位円の円周上の座標は原点と結ぶ線分がx軸となす角をθとするとき(cosθ, sinθ) 角度θを等しい速さで増やしてゆくと、sinθとcosθは値がバネの動きのように上下します。横軸を角度、縦軸に三角関数値としたグラフを描く
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