唯一の史料 武市半平太の獄中詩発見「恨み限りなし」 高知市で見つかった武市半平太の獄中詩 Photo By 共同 幕末の志士武市半平太(瑞山)の獄中詩が書かれた掛け軸が高知市の民家で見つかり、14日、高知市立竜馬の生まれたまち記念館が発表した。「(現体制への)恨み限りなし」と元土佐藩主山内容堂への不満を表現している。 獄中詩は七言絶句の漢詩。京都で友人らと会って政敵を倒した夢を見るが、目が覚めて牢に居ることに気づいて限りない恨みを抱いた、という内容。武市の漢詩を集めた「泣血(きゅうけつ)録」にも収録されている。 詩が書かれた紙は縦120センチ、横28センチ。付属文書によると、武市を敬愛する牢番が書いてもらったものを、近くに住む豪商が入手したとされる。 鑑定した高知県佐川町立青山文庫の松岡司名誉館長は「武市の漢詩のみが書かれた紙としては唯一の史料だろう。容堂への恨みが素直に出ており