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  • 変わりゆく未来 第11話: ひとりごとです!

    ある日、3年生の男子生徒がやってきた。人知れず、話をしたいとのことだったので、放課後、付き合った。彼からは明らかに悲壮感が漂っていた。これはやばいな。直観的にそう思った。 とりあえず、話をするだけしてもらって、私は黙って聞いていた。彼には弟がいて、その弟がとってもよくできる弟だということ。家族は弟にしか興味がなく、自分のことはどうでもいいのだという。どんなに頑張っても認めてもらえない。いっそのこと死ぬしかないという。私には、たいしたことないじゃんと思ってしまう内容だが、人は真剣だ。 「家族に認めてもらう必要がありますか?家族からの束縛がない分、自由に好きなことができるという考えもありますよ。」 まだ、中3だし、親に甘えたいのに、弟にぶんどられてしまって、淋しい気持ちはわかる。 「例えば、将来やりたいことがあるのであれば、家族からの束縛なしに自由にできますよね。家族が自分に期待を寄せると逆

    変わりゆく未来 第11話: ひとりごとです!
  • 変わりゆく未来 第6話: ひとりごとです!

    「じゃ、武田の席はあそこだから。」 「はい。」 窓側の後ろから3番目の席だった。まわりの人に、 「よろしくお願いします。」 と言ったら、 「クラスメートじゃん。」 と言ってくれた。どうやら、普通に受け入れてくれたようだった。 そうなると、今度の問題は、授業についていけるかどうかだ。最初の国語はそんなに問題なさそうだった。文章読解とか、漢字とか、そんなのは一般常識だ。 休み時間には興味位の人たちの群れが押し寄せてきた。 「当に記憶喪失??」 「誰かに殴られたとか?」 「うそなんじゃない?」 「頭の中に血の塊があるんじゃない?」 「じゃ、超能力使えんの?」 「まさか、余命何ヶ月とか?」 おいおい、どんどん話が発展してくる?!発想が飛躍しすぎだ。そんなに質問されたら、答えようがない。たくさんの質問が出まくった後、静かになってみんな私に注目している。 「ごめんなさい。全然わからないです。」 「

    変わりゆく未来 第6話: ひとりごとです!
  • 変わりゆく未来 第1話: ひとりごとです!

    「いったいどうなっているんだ?」 私はやはり混乱している。そりゃ、そうだ。起こるはずもないことが、現実に起こっているのだから。この世界で、今まで絶対に起こったことはないだろうし、私もそんなん、見たこともないし、聞いたこともない。あり得ない、あり得ない。でも、私が感じていることは、見ていることは、いったい何なんだ? 多分、他人から見た私は、気の弱いヤツに見えているのだろう。確かにその通りなのだ。あんまり、人前に立つなんてことは得意じゃないし、できれば、そっとしておいてほしいし、平穏無事な毎日が望みだった。そうね、体格もそんなにいい方じゃないし、スポーツだって得意じゃない。勉強も得意じゃないから、一生、こっそりと暮らしていくことが目標だ。それなりに働いて、それなりの住まいで暮らすことが一番だと思っている。残念ながら、そんなヤツでは彼女もできるはずもなく、ずっと独り身だが、まあ、仕方がない。そん

    変わりゆく未来 第1話: ひとりごとです!
  • 小説のこと: ひとりごとです!

    三作目の小説がようやく完成しました。多少の手直しはいるかと思いますが。 気分が乗ると、筆が進むのですが、乗らないと全然進まない。多分、誰でもそうですよね。これが、格的な小説家になると、そういうわけにはいかないのでしょうね。 今回の小説は、ところどころ、実体験を元にしている部分もあります。ちょっと、リアルで重く感じる部分もあるかも知れません。読者の皆さんがどのように受け止めてくれるのか、興味のあるところです。 昔、私の父親が残した小説があります。ノンフィクションです。その次は、それを電子化してみようと思っています。原稿用紙に数百枚の大作なんです。タイトルは「チョキチョキマン物語」。笑っちゃいますよね。 私の父親は、とある辞書の用例の採取をライフワークにしていました。その昔に流行った「舟を編む」という映画を彷彿させる内容です。それなりに楽しく読めると思います。ただ、原稿用紙の内容を、全部パソ

    小説のこと: ひとりごとです!
  • 小説 「よく眠れた朝には」 第二十八話: ひとりごとです!

    目を覚ますと、ここは江戸の長屋。周りを見渡すと、旦那様がいらっしゃらない。もしや、私だけがこの江戸にもどってしまったのだろうか? はっ、義姉上様は?私は急いで義姉上様の部屋に行った。そこには、義姉上様のお姿が。 「義姉上様、正様はどうなされました?」 「タエ、私だけが江戸にもどってきたみたいなの。」 「私もそのようです。」 「いつもはすぐそばに旦那様がいらっしゃいましたが、もしかすると、違う場所にいらっしゃるかもしれません。」 「そうなら、いいけど。じゃ、喜三郎たちに探してきてもらおうかしら。」 「お願いします、姉上様。」 ハルは喜三郎に頼もうと思ったのだが、喜三郎はそんなヤツは知らないという。とにかく、二人の大男を探して来てほしいということで、喜三郎たちを探しに行かせた。 だが、数日、更に1ヶ月経っても見つからなかった。 「もし、この江戸に来ているなら、とっくにこの長屋に戻ってきなさるは

    小説 「よく眠れた朝には」 第二十八話: ひとりごとです!
  • 小説 「よく眠れた朝には」 第二十七話: ひとりごとです!

    それからしばらく経った、ゆっくり眠れた日の朝、結婚式が目前だったのに、タエとハルは忽然といなくなってしまった。もしかすると、江戸の時代へ行ったのかもしれない。なんだって、こんなタイミングでいなくなってしまったんだろう。いくんだったら、なぜ、オレも一緒じゃないんだ。 とにかく、現実問題を解決しないとと思い、オレたちは、式場へキャンセルの電話を入れた。だが、そんな予約は受けていなかったという。いったい、どうなっているのだろうか?会社のみんなへ送った招待状も、なかったことになっている。そのことに困惑しているのは、オレと正さんだけなのだ。 オレの両親にも確認したが、タエのことなどまったく知らないようだった。逆に何言ってんの?的な反撃を受けた。じゃあ、オレは今何歳なんだ?5年の年月はなかったことになっているのか?そうであれば、オレは以前の26歳ということになる。たかだか5年では、老けたかどうかなんか

    小説 「よく眠れた朝には」 第二十七話: ひとりごとです!
  • 小説 「よく眠れた朝には」 第二十五話: ひとりごとです!

    ホームパーティの日、総務の猪瀬さんがオレんちにやってきた。でも、猪瀬さんだけではなかった。同じ総務の斎藤さんや工藤さんも連れてきた。 「こんにちは。猪瀬です。」 「やあ、いらっしゃ・・・えっ?なんで、斎藤さんや工藤さんまでいるの?」 「だって、協力者は多い方がいいでしょ。あれ?加藤さんたちは?」 「もうすぐ来るよ。」 おいおい、そんなに連れてきて、当に大丈夫なんだろうか? 「山、来たぞ。えっ?なんで?」 正さんまでもびっくりしている。まあ、こうなりゃ仕方がない。 「改めまして、加藤正彦の、春風にございます。いつもは会社たるところで、正彦がお世話になり、大変ありがとうございます。これからも末永くよろしくお願い申し上げます。」 「私は山慎二の、多恵にございます。正彦様と同じく慎二もよろしくお願いいたします。」 二人は正座をして、深々と頭を下げた。その光景に総務の三人はあっけに取られた

    小説 「よく眠れた朝には」 第二十五話: ひとりごとです!
  • 小説 「よく眠れた朝には」 第二十四話: ひとりごとです!

    「只今、帰りました。」 家の奥から、多分、正さんのお父さんの声だと思うが、怒鳴り声が聞こえている。正さんのお母さんが出てきた。 「正彦、お帰り。お父さんが大変なのよ。」 「ちゃんと、伝えてくれたんやろうね。」 「話したら、ずっと、あの調子なのよ。」 「お母様でいらっしゃいますか?私、正彦様の、春風と言います。末永く、よろしくお願いします。」 ハルさんは、その場でしっかり挨拶をした。 「まあ、まあ、春風さんというの?こちらこそよろしくね。でも、お父さんがへそを曲げてしまって、ごめんなさいね。」 「いえ、お父様にお会いできますでしょうか?」 「なんとか、お願いしてみますね。ちょっと、待ってね。」 オレたちは、客間に通された。そこで、かなり長いこと待たされた。しばらくして、機嫌の悪そうな正さんのお父さんがやってきた。だが、何も言わず、知らん顔してオレたちの目の前に座った。正さんが話しをしようと

    小説 「よく眠れた朝には」 第二十四話: ひとりごとです!
  • 小説 「よく眠れた朝には」 第十七話: ひとりごとです!

  • 小説 「アレスグート」  第十九話: ひとりごとです!

  • 小説 「アレスグート」  第十八話: ひとりごとです!

  • 小説 「アレスグート」  第七話: ひとりごとです!

  • 明けまして、おめでとうございます。: ひとりごとです!

    今朝もウォーキングしてきました。ついでに、近所の小高い公園から写真をパチリ。 考えてみたら、初日の出なんて見たの、初めてだったみたいです。 今日は年賀状を楽しんで見て、出してなかった人へ書いたり、なかなか忙しい一日です。 年末に帰ってきた長男はインフルエンザで寝とるし、私もなんだか喉がおかしいし、こまったものです。 どんな一年になるのやら、楽しみのような、不安のような。 みなさんにたくさんの札、、、じゃなくて、幸がありますように!

    明けまして、おめでとうございます。: ひとりごとです!
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