柔とは①やわらかい。しなやかで弱い。②心がやさしい。おだやか。とあります。 しなやかで弱いのは困りますが、しなやかに順応でき柔らかい物腰で心やさしく穏やかな人になれればもう何も望みません。 柔(やわら)とはそのような人を創るための意味が含まれているのではないでしょうか。 その方法論として柔術といわれる技術が発展してきたと考えることができます。 ただ柔術は武術の一種で戦いを想定した技術に柔(やわら)は似つかわしくないような印象があります。 しなやかで弱いとされる柔がなぜ武術の名となったのでしょうか? 現代の柔といえば「柔道」となりますが、私のイメージでは、柔道にしなやかで柔らかい物腰で心やさしく穏やかではなく、質実剛健心身ともに強くたくましく強靭さを思い浮かべてしまいます。 いつの間にか、いつの時代か柔が柔でなくなっているような気がして、柔という言葉だけが残り、中身は全く別の何かに置き換わっ