photo by Getty Images 平安時代から日本で親しまれてきた色を「和色」といいます。その数はなんと450色以上。 「NIPPON COLORS - 日本の伝統色」というサイトでは250種類の伝統色が掲載されています。 例えば「萠黄」も「萠葱」も「もえぎ」と読みますが、色のニュアンスは異なります。前者は明るい緑色で春先に草や木の葉の萠えでる緑の色で平安朝の頃から広く用いられてきた色名。後者は木綿染の濃緑色で、江戸の宝永年代に蚊帳の地色として流行したそうです。 「韓紅花」は「唐紅」とも書き、「からくれない」と読みます。一般にベニバナを使って繰り返し染めた濃い紅色、深紅のこと。紅花の産地であった中国、または朝鮮から伝えられたことを意味していると言われています。 わずかな色の違いにも敏感で、その材料となった植物や季節、生活様式などを当てている和色は、風情があって素敵です。日本語の美