僕が「岩波文庫」を知ったのは、大学に入ってからでした。 読書の趣味がある人なら当然のように知ってるかと思われますが、 「岩波文庫」は岩波書店が刊行する古典的価値を持つ文学作品の文庫本です。 言うなれば、文学作品のベストオブベスト。 国語や世界史の教科書に載ってるような超名作タイトルばかりです。 では、何故僕が知らなかったのかというと、 読書量がたいしたこと無かったということも勿論ありますが、 それ以上に、田舎の弱小本屋では置いてなかったからです。 岩波文庫は返品のできない店舗側の買い取り制なので、 経済的余裕がある書店じゃないと仕入れられません。 そのため、東北の片隅に住んでいた僕の周りの田舎書店では、 当然のように置いてませんでした。 そんなわけで、なかなか触れる機会が無かったのですが、 大学に入ってから、ちょっと調子に乗って 名作文学でも読もうと張り切った時期がありました。 しかし、勢