日本各地のロードサイドで見かけるドライブインの数々。それは昭和の高度経済成長期とともに普及してきたドライバー達のオアシス。今は高速道路網の発達で下道よりも高速と効率を追う時代となり、あまつさえ高速のサービスエリアまでやたら綺麗なスイーツ仕様に生まれ変わり旅情もへったくれもなくなったものだが、どっこい下道に降りると昭和の時代から受け継がれてきたドライブインがまだまだ地方のあちこちに残されている。 新潟県燕市の郊外、旧西蒲原郡分水町を走る国道116号は新潟市と柏崎市とを最短距離で結ぶバイパス道路。その道すがらに建つ妙に古びたドライブイン「公楽園」。ここが今回の目的地である。公の楽園と書かれた店舗の屋号も素敵で渋いセンスであるがこの建物も相当渋い。 国道116号とほぼ並行して北陸自動車道が走るものの、高速代をケチりたい長距離ドライバーが多く交通量は激しい。公楽園のある辺りは地味にホテル街になって