【岡崎明子、武田耕太】12日は熱中症で搬送される人が相次ぎ、千葉県や愛知県などでは死者も出た。40度近くの異常な高温状態になると、私たちの体にどんな危険があるのか。 体には、皮膚の表面から空気に熱を逃がす働きと、かいた汗が蒸発するときに熱を奪う現象を利用して体温を下げる働きがある。 だが、体温より気温が高くなると、熱を逃がすのが難しくなる。さらに湿度も高いと、汗が蒸発しにくくなって発汗による体温調節も利きにくくなる。これが熱中症の原因だ。 順天堂大の稲葉裕名誉教授(予防医学)は「そのままだと臓器がダメージを受け、意識がなくなったり、尿が出なくなったりして多臓器不全を招くリスクもある」と話す。免疫機能もうまく働かなくなり、感染症にかかりやすくなるという。 続きを読む関連リンク暑さ日本一の四万十市、熱中症も深刻 注意呼びかけ(8/12)6年ぶりに40度超 猛暑日の観測点、ここ10年で最多