深海に生息する巨大なダイオウイカやダイオウホウズキイカの目玉がサッカーボールより大きく動物最大なのは、天敵のマッコウクジラが迫って来る際に周囲のプランクトンの発光を感知し、逃げるためである可能性が高いことが分かった。スウェーデンのルンド大や米デューク大などの研究チームが18日までに米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。 ダイオウイカなどは、一般には足と呼ばれる腕を含めた体の長さが10メートル以上あるとみられ、研究チームが確認できた個体では目玉の直径が27センチ、瞳孔は9センチあった。 暗い深海では遠くの獲物や異性を目で識別するのは難しく、目玉の直径は哺乳類ではシロナガスクジラの11センチ、魚類ではメカジキの9センチが最大級とみられる。体長十数メートルのマッコウクジラはダイオウイカなどに聞こえない高い周波数の音を発し、潜水艦のソナー(水中音波探知機)のように獲物を探す。 【