働いている時に、ふと、「ものづくりは進歩してない」と考えてしまいました。 僕は設計者、今日もCADを立ち上げて、電子の世界で形状を作り込んでいきます。順調に形状を作っているのも束の間、ふと手が止まります。部品同士の隙間関係をどうするべきか…設計者にとって頻繁に出くわす、悩ましい問いです。部品のバラツキ、組立のバラツキ…。結局はそれら0.1mmやそれ以下の数値を積み上げたり二乗平均を取ったりして、最終的な判断を下します。 このバラツキ、±0.1mm…頑張ったとして±0.05mm程度が普通に製造する分では限界です。これは僕が設計を業として行い始めてから数年、全く変わらない数値です。一度会社を移っても、バラツキに対する感覚に違いはありませんでした。どこの会社、さらに言うと国でも、こんなものなんでしょう。 コンピュータは飛躍的に計算速度を増しています。(今やスマホのCPUですら4コアが珍しくありま