11月30日、報道陣に初公開された東京スカイツリーの避難階段。 地上からツリーの中心を貫く直径8メートルの「心柱(しんばしら)」内を通って、第2展望台(高さ約450メートル)まで続き、計2523段ある。高さ日本一の避難階段とみられるが、狭い場所への設置という条件から、通常とは異なる建設方法が採用された。 階段工事は下から組み上げていくのが定石だが、施工会社の大林組は今回、第1展望台(同350メートル)付近までは作業効率を考え、上から階段を設置した。まず、心柱の真下に階段の部品を運び込み、そこで高さ10メートルの階段を作る。それを1ユニットとし、高さ350メートル地点から油圧ジャッキで一つずつつり上げる。上から順に心柱の壁に打ち込んだアンカーに引っかけ、計36ユニットを取り付けた。 従来と異なる方法が採られた理由は、下から階段を建設した場合、階段の材料を高さ375メートル付近まで荷揚げしなく