東京都の石原慎太郎知事は9日、2020年夏季五輪について報道陣に「私の責任でアプライ(申請)します」と述べ、招致を目指す考えを示した。「広島と共催します」とも述べ、広島市との共催の可能性を模索することも表明した。石原知事は「今後のタイムスケジュールもあり、名乗りを上げておかないと間に合わなくなってしまう」と、この時期に再挑戦の意向を固めた理由を語った。 石原知事の3期目の任期は11年4月までで、4期目の出馬は知事自身が否定しているため、実質的な招致活動は次の知事の手にゆだねられる。また都議会最大勢力の民主党の内部には五輪招致に賛否両論があり、再挑戦への理解が得られるかは不透明だ。【江畑佳明】