自己紹介が苦手だ。自己紹介をするときは、いつだって申し訳なさが募る。なぜなら、自分の仕事について説明しはじめると、みんなの表情が「???」となるからだ。 というわけで、あまり気乗りしないが自己紹介をすると、わたしはフリーランスのライターをやりつつ、大学講師もやっている。これまでにライターとして出した本は、おいしいパンケーキ屋さんを紹介する本、大学1年生向けの生活指南書、40歳までにコンサバファッションを攻略するための本、夫婦関係についてリアル/フィクションを横断しながら考える本……どうです? すごく散らかっているでしょう? さらに大学で何をやっているかというと、日本の少女マンガが女性労働をどのように描いてきたかに関する研究とか、学生にZINEを作ってもらう編集系の授業とか(ZINEというのはざっくり説明するとインディペンデントの発行物です)、1990年代の短篇小説をひたすら読む文学系の演習
拝啓、これから働く君へ。 この文章はそこそこ長い。だから倒叙(とうじょ)ミステリーのように、先にたどり着く結論を言ってしまおう。 君が思っているよりもずっと、やりたいことを仕事にすることはできる。 理由は簡単。まだ君は、仕事と呼ばれるものの範囲の広さと多様さと自由を知らないから。この結論に向かって、なるべく退屈にさせないよう、僕があがいてきた日々とともに、この文章は疾走していく。 映画や音楽好き、あるいはミュージカルやアニメのオタクなら、映画館「立川シネマシティ」の名前を小耳に挟んだことくらいはあるかもしれない。 【極上音響上映】とか【極上爆音上映】とか、「宣伝メールが怪文書だ」とか、「ポップコーンがマズい」とか、「ホットドッグはウマい」とか良い評判から悪い評判まで、検索すれば思いのほかたくさんの結果が見られるはずだ。僕はそこの企画担当、遠山武志。 たくさんの愛してくれる人と、大嫌いな人が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く