千葉県山武市の中古船舶輸出入会社の敷地内で、長期間保管されていた漁網の中から8月末に白骨遺体が見つかり、県警は1日、この遺体が北朝鮮に拉致された疑いのある「特定失踪者」とされていた新潟市の小山修司さん=失踪当時(43)=と判明したと発表した。県警は小山さんが拉致されたのではなく、操業中に漁網に巻き込まれるなどして事故死した可能性が高いとみている。 小山さんは平成16年6月6日未明に1人で船に乗り、新潟市沖に出漁。その後、僚船が無人となった小山さんの船を発見した。航行記録が消えるなど不審な点があったことから、特定失踪者問題調査会は17年12月、小山さんを特定失踪者として公表した。 県警によると、遺体は8月29日午前、山武市松尾町の同社の敷地内で、ドラムに巻かれていた漁網を外す作業をしていた男性が発見。つなぎや手袋、左足用の長靴も絡まっていた。ドラムは同社が数年前、新潟市内の業者から購入し、保