企業ネットワークに10年ぶりとなる大きな変革の兆しが訪れようとしている。Office 365に代表されるパブリッククラウドの急速な普及により、企業のIT基盤は抜本的な見直しを迫られている。これをチャンスとみた事業者やインテグレーターが「クラウド最適」をうたって積極攻勢を仕掛けている。その先兵となるのが「SD-WAN」。クラウドから端末まで、フラットにシンプルにつなぐ理想の企業ネットを目指した動きが今始まった。 企業ネットワーク、それもWAN(拠点間をつなぐネットワーク)の領域で、今、にぎやかな議論を巻き起こしているキーワードがある。WANを仮想化する「SD-WAN」(Software Defined WAN)だ。 SD-WANは海外発祥のキーワード。2015年ころから海外ベンダーが日本に上陸し、最近では国内の事業者やインテグレーターも参戦するなど、ここにきて急速に注目度が高まっている。その