アップルのスティーブ・ジョブズの愛読書は『ホールアースカタログ』という雑誌だ。1960年代末から、ヒッピー文化のバイブルとなった本で、1年に1度出版された。ジョブズが言う「ステイ・ハングリー・ステイ・フーリッシュ」という言葉も『ホールアースカタログ』の裏表紙に書かれていた言葉である。 『ホールアースカタログ』のサブタイトルは「アクセス・トゥ・ツールズ」。自分の生活を自分でつくっていく道具、という意味である。家の造り方、工具の使い方、火のおこし方、家畜の飼い方、釣りの仕方、布の織り方などなど。 立花さんも畠山さんも、『ホールアースカタログ』の生活を実践しているようにも見える。この2人のように過激でなくても、冒頭述べたように、みそを造るワークショップなどがカフェで開催されることが増えてきた。ナチュラル志向、シンプルライフ志向、自分の体に入るものはできるだけ自分で作ろうという考え方が広まっている