覚せい剤を所持したとして中国で死刑判決(確定)を受け収監されている日本人の男が、95年7月に東京都八王子市のスーパーで女子高生ら3人が射殺された強盗殺人事件に関与した可能性があるとの情報が、中国公安当局から日本の警察当局に寄せられた。公訴時効(15年)成立が、約1年4カ月後に迫っていることから、警視庁八王子署捜査本部は、真偽の確認のため、中国側に捜査員派遣の受け入れを要請した。 女子高生を縛る際に使われた粘着テープから、被害者以外のDNAも検出されていたことも捜査本部関係者への取材で新たに判明し、男の聴取結果次第で、照合することも検討されている。 警察当局によると、中国当局は昨年、覚せい剤を所持した罪で死刑が確定した日本人の男(66)が「知人の日本人の男が八王子の事件に関与した」と証言していると伝えてきた。実行役と指摘されているのは、日本人の40代の男で、同様に中国で死刑が確定している。