1970年代の記憶として、当時の労働運動における賃上げ闘争の理由は、 >こんな給料でヨメさん子供を食わせられるか?!ヨメさんが働かなくてもやっていける給料を出せ!!> というものでした。つまり共働きは給料が安いために仕方なくやるものであって、豊かな生活とは主人が働き、妻は専業主婦として一家を切り盛りする、というものでした。 これは労働者だけでなく、資本家(=雇用者側)も同じ認識でした。だからこそ、賃上げ闘争がかなり成功してきた、というのが当時のことだったと思います。 ところがこの同時期に知り合いが勤めていた某生活協同組合(理事長が革新系の議員さんで、各理事・管理職もゴリゴリの党員が多かった)でその内実を聞いた時、驚きでした。革新系でいわゆる「搾取」というものはないのだから、そこで働く労働者はそれなりに豊かであろうと思い込んでいたのですが、かなりの低給料でした。 そしてその生協の専務理事自身