IE 9が登場! ユーザーの閲覧環境がますます多様化! 4月26日、ついに日本でもInternet Explorer(以下、IE) 9が公開されました。また、マイクロソフトは早くもIE 10のプレビュー版を公開しており、CSS3やJavaScript周りが、さらに強化されるなどリッチなWeb表現が加速してきています。 IEのみならず、Firefox、Safari、Google Chrome(以下、Chrome)など他のWebブラウザもすさまじい勢いで進化してきており、スマートフォンやタブレットPCなどのデバイスも続々と開発され、ユーザーの閲覧環境がますます多様化してきています。 そうした流れの中で、必然的に欠かすことができなくなる知識が、この「プログレッシブ・エンハンスメント」という概念です。 プログレッシブ・エンハンスメントって何? Webブラウザや端末などの閲覧環境が多様化してきていま
以前「OperaがWeb標準のカリキュラムを公開」で取り上げたOpera Web Standards Curriculum。今回は“Graceful degradation versus progressive enhancement”について、すこし触れてみようと思います。 Graceful DegradationとProgressive Enhancementとは? 記事では、それぞれを次のように説明しています。 Graceful Degradation Webサイトで表現したい機能を、特定の水準にあるモダンブラウザーに対して提供します。しかし、低水準の古いブラウザーに対しても、同等ではないもののそつのない、または理にかなったかたちで機能を提供します。 Progressive Enhancement ターゲットとするすべてのブラウザーに対し、最低限伝えるべき機能を実装します。その上で、
Chris Heilmanによる“Graceful degradation versus progressive enhancement”という記事について、前回は概要とその意義について紹介しました。今回は後半にあるの例をもとに、どのように実践していくのかを考えてみたいと思います。 「印刷する」というリンク オンラインショッピングの決済画面には、印刷して手元に保管したいというニーズがあるからか「印刷する」といったリンクやボタンが設けられています。クリックしたときに印刷用ページが現れるものもありますが、記事では印刷ダイアログが現れる簡単なものを取り上げています。 このようなリンクは、JavaScriptにより実現されています。 <p id="printthis"> <a href="javascript:windowprint()">Print this page</a> </p> しかしな
前回は実装におけるGraceful DegradationとProgressice Enhancementの違いについて説明しました。もうひとつ、Progressive Enhancementな例をお見せして、このシリーズを終わらせたいと思います。 Flashの埋め込みもProgressive Enhancementなやり方で Flashの埋め込みについても、JavaScriptを用いた方法が盛んに行われているように思います。しかし、このやり方ではスクリプトが無効な環境でFlashが表示されません。また代替内容があったとしても「Flashプレーヤーが必要です」というメッセージがでるものが多く、適切な使われ方がされていないように思います。 動きを与えるムービーや動画など、代替となるコンテンツがそもそも存在し得ないものであれば仕方が無いかもしれません。しかし、サイトのナビゲーションがFlash
This blog is a blog for the study of hirou that aims at an independent web creator. The knowledge such as Flash actionscirpt3, CSS2, CSS3, Javascript, jQuery, microformats, and SEO is being studied evenly now. This blog is customized fast as a proving ground of the design. ブラウザの進化、HTML5、CSS3の登場など最近業界をにぎわす技術には、マークアップエンジニアが注目する情報が最近多いですね。 その情報の中で「プログレッシブエンハンスメント(Progressive Enhancement)」という考え方が徐々に広ま
>>前回 2011年3月8日、ITベンダーのインフォテリアはスマートフォン/タブレット向けコンテンツ配信サービスの新版「Handbook 3」のリリースを発表した。Handbook Studioというオーサリングツールでコンテンツを作成・配信し、スマートフォン/タブレットにインストールしたHandbookアプリ上でそれを閲覧できるというSaaSである。このHandbook Studioを利用するには、PC上でFirefox、Google Chrome、Safariのいずれかのブラウザーを使う必要がある。Internet Explorer(IE)が対応ブラウザーから外されているからである。 同社がIEを外した理由は、Handbook Studioの高度な操作性にある。Handbook Studioでは、ドラッグ&ドロップによるファイルの一括アップロードなどの機能をHTML5を駆使して実現して
「CSS 3をクロスブラウザで実装するプログレッシブ・エンハンスメント」 2009年10月22日 TEXT:菊池 崇 Web制作時にはどのブラウザをターゲットにすべきか ブラウザの開発スピードは、3年前と比べて約3倍に向上している。おもな開発の焦点はレンダリングエンジンの高速化であったのだが、その脇で進められていたCSSの実装でも各ブラウザに違いがでてきた。特に、2008年よりCSS 3の実装に大きな差がでてきている。それもそのはず、1999年に開発されたInternet Explorer(IE)6と、2009年6月にリリースされた Firefox 3.5が同時に存在しているのだから、大きな差がうまれるのは当然だ。 しかし、このふたつのブラウザには似ている部分がある、シェアが20%前後(2009年9月時点)と非常に近いのだ。 ブラウザのシェア(Browser market shareより)
CSS 3はFirefoxやSafariなどのブラウザで利用できる環境が整ってきているが、IEにおいてはCSS 3が実装されていない。IEでCSS 3を利用できるようになるには、CSS 3の対応を予定しているIE 9がリリースされ、そのうえで十分なシェアが確立するまで待たなくてはならず、数年の月日がかかる。 そこで最近のサイト制作のトレンドのひとつに「Progressive Enhancement(プログレッシブエンハンスメント)」という考え方がある。これはコンテンツに焦点を置き、正しいXHTMLでサイトを作成してCSS 3などをサポートしているブラウザに対して、よりリッチなデザインや機能を提供し、サポートしていないブラウザにはそれなりのデザインや機能を提供するというものだ。今回のサンプルをIE 8で見ると【1】のデザインになる。角丸やグラデーションなどCSS 3で提供されるデザインは再現
スミマセン。このエントリーでroll属性とありますが、正確にはrole属性です。 ブログなどでプログレッシブ・エンハンスメントに関するエントリーを読みますと、そのほとんどがCSS3に関するテーマのお話ですよね。なんでHTMLだけのお話でプログレッシブ・エンハンスメントが語られることがほとんどない(まだ僕は聞いたことがない)のかなーと不思議に思ってたりします。 そもそもプログレッシブ・エンハンスメントってなんですか? 僕の中では、「互換性などもふまえてHTMLをしっかりと作りながら、より進んだ技術をサポートしているユーザーエージェント(以下、UA)にはよりよいユーザー体験を提供しましょうね」というのがプログレッシブ・エンハンスメントだと理解していますので、この前提にたってこのエントリーを書いています。 ですのでそもそもその前提が違ってますけど、という場合はご指摘ください。よろしくお願いいたし
先日、Web Directions East 2008(以下、WDE)のカンファレンスに参加してきました。詳細はカンファレンスレポートの方をご覧いただくとして、今日はそれを補完するような話題を取り上げてみたいと思います。 今回のWDEカンファレンスセッションでは、2つの共通点を見出すことができました。ひとつはJavaScript(Ajax)、Canvas、SVG、HTML 5、CSS 3など、RIA(リッチ インターネット アプリケーション)に関わるような話題が多かったこと。もうひとつは、"Proressive Enhancement"(Wikipedia)(略して"PE"とも)という考え方です。 Progressive Enhancementとは? Progressive Enhancementとは、簡単にいえば、基本的なコンテンツや操作はすべてのターゲットユーザー(UA)に対してアクセ
みなさん、「Progressive Enhancement」という制作コンセプトをご存じでしょうか? 「情報やサービスへのアクセシビリティを確保しつつ、ブラウザやデバイスの特徴を活かしたデザインや技術を実装する」という考え方です。日本ではあまり馴染みのない考え方ですが、海外では数年前から制作者間で話題となり、確実に浸透しつつあります。昨年、日本で開催された世界的に有名なWebカンファレンス「Web Directions East」では、多くのセッションでProgressive Enhancementが取り上げられました。これをきっかけに今後日本でも広がっていくと期待されます。本記事では、Progressive Enhancementとはどのような制作コンセプトなのか、そしてどのようなメリットがあるのかを解説します。 Progressive EnhancementとGraceful Deg
公開日 : 2010年6月6日 (2021年2月2日 更新) カテゴリー : アクセシビリティ 最近、プログレッシブエンハンスメント(Progressive Enhancement)という言葉をよく目にするようになりました。Webユーザーの増加、ユーザーの閲覧環境の多様化(パソコンだけでなく、携帯電話やスマートフォン、支援技術など)、ユーザーの抱える身体的状況の多様化(障害、加齢、怪我、など)、といった背景を踏まえて、より幅広く、多くの人が情報にアクセスできるようにすることを目指したWebサイトの開発理念です(Webアクセシビリティを実現するための技術的方法論のひとつとも言えますね)。以下、簡単にご紹介したいと思います。 基本的な考えかた あらゆるユーザーに対して、基本的な体験ができるようにします(たとえば、そのサイトが伝えたい情報には、どんな閲覧環境下にいるユーザーでもちゃんと到達できる
Webアプリケーションを開発、運用する側にとって、どのWebブラウザのどのバージョンをサポートするのかを決めることは非常に重要です。サポートするWebブラウザを絞り込んでしまえば開発は容易になりますが、利用者には狭い選択肢を強いることとなります。サポート対象を広げるほど利用者には便利になりますが、開発時に各Webブラウザの互換性の問題に気をつけなければならず、またテストの工数もねずみ算的に膨らみ、開発工数の増大からコストの増大へとつながります。 いま業務アプリケーションも含めて多くのアプリケーションがWebアプリケーション化しています。社内のスタッフだけが使うことを想定するのならば、Webブラウザの種類とバージョンを限定してもいいでしょう。 しかし今後は社内に複数のベンダから調達したWebアプリケーションが混在することになるでしょう。そのときに、それぞれのWebアプリケーションがサポートす
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