ペルーのアンデス山脈の標高約4700メートルの地域で、しっくいを運ぶ作業員(2010年5月21日撮影)。(c)AFP/DAN COLLYNS 【7月1日 AFP】ペルーのアンデス山脈の一角。海抜4756メートルの山の頂上で、しっくいまみれの作業服で、山肌を黙々としっくいで塗り続ける男たち。なんとも奇妙な光景だが、実はこれは同国の溶解しつつある氷河を回復させる実験的試みなのだ。 このプロジェクトを主導する男性は、発明家のエドゥアルド・ゴールド(Eduardo Gold)さん。氷河学者ではない。彼が主宰するNGO「ペルーの氷河(Glaciers of Peru)」は、2009年11月に行われた、世界銀行の温暖化対策プロジェクト「100 Ideas to Save the Planet(地球を救う100のアイデア)」コンテストで、入賞した26団体のうちの1つだ。 ■70ヘクタールを塗りつぶす壮大