この冬は日本やヨーロッパなどで厳しい寒さや大雪に見舞われましたが、気候の専門家で作る気象庁の検討会は、「ラニーニャ現象」など複数の要因が重なって冷たい「シベリア高気圧」が強くなったことが要因だったという分析結果をまとめました。 この冬の寒さの要因 この冬は中央アジアやヨーロッパでは記録的な低温となり、寒さによって多くの犠牲者が出たほか、日本でもたびたび強い寒気が流れ込んで雪が降り、日本海側の多いところでは積雪が平年の2倍から3倍に達する大雪となりました。 専門家などで作る気象庁の異常気象分析検討会は定例の会合を開き、この冬の気候の特徴を分析しました。 それによりますと、この冬は寒気をもたらす「シベリア高気圧」の勢力が過去30年間で最も強くなり、中央アジアだけでなく周辺の日本やヨーロッパにも強い寒気が流れ込んだとしています。 その要因として検討会は、南米沖の太平洋の海面水温が低くなる「ラニー