2004年、反ブッシュ政治運動「Vote for Change」で共演するブルース・スプリングスティーン(右)とR.E.M.のマイケル・スタイプ〔photo〕gettyimages ←第1回「トランプの"炎上"選曲リスト」はこちら(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48314) 全米36都市、総勢27組による「選挙コンサート」 今回の選挙戦でのドナルド・トランプ候補の「炎上選曲」のターゲットとなったR.E.M.と、彼がこの「炎上選曲」を始めるきっかけとなった(と僕が考える)、ニール・ヤングがともに参加していた政治運動が、2004年の「ヴォート・フォー・チェンジ(Vote for Change。以下VFC)」だった。 今回はこの運動を振り返ることから始めよう。 2004年も大統領選の年だった。当時の大統領、共和党のジョージ・W・ブッシュの再選を阻止するた