ワールドカップのカタール大会が開幕し、この記事が掲載される頃には日本がグループリーグを突破できたかどうかわかっているでしょう(グループリーグを1位突破したものの、PK戦で16強敗退)。今回は中東ではじめて行なわれる大会ですが、欧米諸国からの批判で開幕前からぎすぎすした雰囲気になっています。 きっかけになったのは、イギリスの新聞が昨年の2月、「W杯の開催決定後、6500人以上の移民労働者が死亡し、37人がスタジアム建設に関わっていた」と報じたことで、これに招致をめぐる買収疑惑や、LGBTQ(性的少数者)の権利が尊重されていないなどの批判が加わって、ドイツの内務・国家相がカタールでの開催を疑問視する発言をしたり、FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター前会長が「カタールでのW杯は間違いだ。選択が悪かった」とインタビューにこたえたり、英BBCが開会式の放映を「ボイコット」するなど異例の事