790. 自分の辞書を育てる、あるいは二次経験を積むということ 機転の源 とっさの機転やひらめきは、外から「降りてくる」というより内から「湧き上がってくる」もののように思えます。 先日、いわゆる部長研修のファシリテーターを務めていたとき、うまく機転を利かせられたと思えた瞬間がありました。 参加者の皆さんは数人のグループに分かれ、まずはその回の研究対象であるA社が置かれた環境を分析し、その環境で事業を発展させるための鍵となる少数の因子を特定します。この手順は事業分析の常道で、この研修でも繰り返しやってきているので、皆さん短時間で的確に分析を終えられました。 (ぼかした表現になってしまいますが)A社はその鍵となる因子を満たすためにBという特徴的な戦略を打ち立てました。それをどう実現していったかを理解するため、A社が講じた一連の手段のつながりを構造化します。 ところがここで皆さんの手が止まってし