福岡市南区のマンションに侵入した疑いで8月、福岡県警に現行犯逮捕された無職の男(40)が、マンション内にある女性宅の玄関ドアののぞき穴(ドアスコープ)から室内をのぞき見していた。ネット上にはドアスコープを使ったのぞきの手口を紹介する動画があふれており、毎日新聞の面会取材に応じた男も「ネットで知った」と打ち明けた。県警や防犯の専門家は、ドアスコープの内側を目隠しするなど自衛と警戒を呼びかける。 捜査関係者らによると、男は駅近くで見かけた女性に好意を持ち、後を付けてマンションを特定。周辺を数回訪れ、部屋の位置も把握していた。8月29日、女性の部屋のドア前で不審な動きをしているところを110番され、警察官が取り押さえた。
「この層が氷河期世代です」。1975年生まれの小島鐵也さんは、人口ピラミッドのグラフを指さした=愛知県豊橋市で2019年6月28日午後0時54分、奥山はるな撮影 平成不況のあおりを受けた就職氷河期世代(ロスジェネ)がクローズアップされている。4月の経済財政諮問会議(議長=安倍晋三首相)で民間委員が「人生再設計」を提言したことがきっかけだが、インターネット上には当事者から「もう手遅れ」「人生がムリゲー」といった声も上がる。時代に翻弄(ほんろう)され、無職や非正規雇用のまま40歳前後を迎えた人たちに、政治は何ができるのか。ウェブライターのヨッピーさん(38)ら氷河期世代の3人に取材した。【奥山はるな、日下部元美】
日本医療研究開発機構(AMED)は先月下旬から、難病「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」を紹介する動画を「ユーチューブ」の公式チャンネルで無料公開している。人気声優の松来未祐(まつき・みゆ)=本名・松木美愛子(みえこ)=さんが2015年10月、CAEBVによって38歳の若さで亡くなっており、松来さんと親交が深かった声優たちが動画の拡散に一役買っている。 CAEBVは日本のほぼすべての人が保有しているともいわれる「EBウイルス」が免疫をつかさどるリンパ球内の細胞で増殖し、内臓や血管の炎症、悪性リンパ腫や白血病などを引き起こす病気。治療法の確立に向けた研究は進められているが、国内の年間診断例が30例ほどしかないまれな病気で、発症のメカニズムには解明されていない点が多い。
日本で生まれ育ったイラン国籍の少年(16)が、父親の不法滞在(オーバーステイ)での逮捕を機に入国管理局に退去強制令書を出されたのは、社会通念に照らして著しく妥当性を欠くとして、国を相手取り無効確認などを求めた訴訟で、東京地裁は28日、原告側の訴えを退ける判決を言い渡した。少年側は「ペルシャ語を話せず、イスラム教徒でもない原告が、イラン社会に適応することは困難」と主張したが、清水知恵子裁判長は少年に責任がないことを認めつつ「客観的にみれば法秩序に違反する」と判断。原告の支援者は「少年の人権を踏みにじる判決」と批判した。
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